博多座

2025.10/1～２ 市川團十郎特別公演 博多座 今回の團十郎さんの公演は【特別】と銘打っている通り、通常の演目とは違い、【初めて歌舞伎を観る方や外国の方にも興味を持って楽しんで貰える演目を】との思いで考えられたそう。 先ず初日の夜の部は【歌舞伎の世界】と言う表題がつけられ、最近大きな話題となった映画【国宝】で吉沢亮さん、横浜流星さんが見事に踊って見せた【二人藤娘】を若手の二人の歌舞伎俳優が全曲を通して踊ってヤンヤの喝采を浴びるところから始まり、観客に実際に歌舞伎の衣装を身に付ける体験をしてもらったり、【荒事絵姿化粧鑑】として舞台上で化粧、隈取りを描いて見せたあと、【暫】の主役鎌倉権五郎の60キロもの衣装を身に付ける様子や大道具さんたちが舞台上で作業する様子もつぶさに見せてくれた。 映画【国宝】を見て、俳優があそこまで踊るのは素晴らしいと思ったけれど、やはり歌舞伎役者が踊る歌舞伎の中の日舞は更に素晴らしいと思ったし、舞台装置の組み立てや化粧、衣装など日頃目にする機会のないものを観客に見せて、今ブームになっている【歌舞伎】への興味、関心を更に盛り立てよう言う團十郎さんの意図は、しっかり伝わってきた。 翌日の昼の部は、【通し狂言三升先代萩】で、開幕と同時に登場した團十郎さんよって、登場人物の紹介があり、それがとても分かりやすかった。 本職と言えばそれまでだが、素人からすると【ややこしや～】の相関図を途切れること無く【立て板に水】のように言いつのり、途中ポカンとしている観客に【大丈夫ですか？】と声をかけて笑わせる等、カリスマ性を感じる役者ぷり。 舞台上での【七役早変わり】の演じ分けもお見事でした。 大満足の2日間を通してやはり歌舞伎は面白いと思ったし、今回初めて歌舞伎を観た人達はきっとファンになったろうなぁと思いました。 #市川團十郎特別公演 #博多座 #歌舞伎 #ハギちゃんの日常