秘境旅への誘い㉖てしゃまんくの昔話の掲示は続きます。③てしゃまんくは、五さいになりました。井川の、山の中で、走りまわるのが大好き。力持ちで、知恵もあります。山の動物たちもかないません。おおかみだって、てしゃまんくには、負けてしまうのです。………④〜⑧はうさぎさんを助けたお話。⑨おとなになったてしゃまんくは、村の人気ものです。力も、知恵もあって、人にも親切ですから、村の娘たちから、おおもてです。きょうも、こわれた橋を、えいっ。と、かんたんに直して、村の人から、たいへん喜ばれました。⑩井川から、駿府の町まで、六十粁(ろくじゅっきろ)もあります。てしゃまんくは、いっぱいにもつを、せおったまま、なんと、その日のうちに、行って帰って、くることが、できました。てしゃまんくは、足もはやいのです。ある日、てしゃまんくが、駿府の町へやって来たときのことです。浅間神社で、石どりいを建てていました。力じまんの石工(いしく)たちが、おおぜいいましたが、何百キロの石は、ビク、ともしません。「ハハハハハ」てしゃまんくは、思わず、笑ってしまいました。⑫「これっなにを笑うか」役人はおこりました。「わしなら、一人で持ち上げる」てしゃまんくは、背中のにもつを、下ろしもしないで「う~ん」と、一声あげると、何百キロの石柱を、両手でかるがると、さし上げてしまいました。………その石は左に傾いていたようで、浅間さんの石鳥居は、いまでも、少し左へ傾いているんだそうです!てしゃまんくのお墓は、静岡市葵区田代の南アルプス井川オートキャンプ場近くにあるそうです。井川って井戸のことも言うそうですね。まさに、街中に「お井戸さん」という共同井戸も現役です!