久賀島(五島市)の「牢屋の窄(さこ)殉教記念教会」です。1984年建立。日本が開国して、江戸時代から明治になったころの1868年、久賀島のキリスト教徒らが取り締まりにより、とらわれて、牢屋代わりの民家に8カ月閉じ込められた事件がありました。12畳ほどの狭い牢に200名余が押し込められ厳しく棄教を迫られ拷問を受けました。信徒達は結果39名が死亡し、出牢後の死者3名を加えると42名の信徒が命を落としました。ひとりも棄教せず「殉教」と言われます。この事件は、世界のキリスト教国の人々に怒りをもって伝えられ、結果、日本はキリスト教の自由を認めることになりました。43の墓碑が並び、ひとつひとつに、クリスチャンネームが刻まれています。1歳から9歳の子供が多いのに驚かされます。殉教者は体力がなかった子供らが多かったようです。記念教会からはきっとその時変わらない海の光が残酷なくらいまばゆく輝いていているのが見えました。※アクセスは、福江港→田ノ浦港(久賀島)からタクシーで10分。