・本郷氷川神社中野新橋駅から徒歩5分に鎮座する本郷氷川神社へ四年ぶりの盆踊り。先導する踊り手は減ったものの、盛大な盆踊りでした。御由緒人皇百三代後土御門天皇の文明元年(1469年)に太田道灌が江戸城を工築するにあたりその鎮護の為、武蔵一宮氷川神社より勧請し当地に奉斎された事に起因します。太田家の神徳を仰ぎ慕う心は強く、毎年の例祭には幣帛の寄進がありました。文明九年(1477年)四月十三日、道灌が石神井、練馬両城を攻略するに際し、戦勝祈願として自ら社頭に杉一株を献植しました。その杉は繁茂し神社の象徴となりましたが残念な事に落雷の為、枯死してしまいます。道灌の凱陣後、戦勝を祝い社殿の修復が施され長きに渡り本郷村の鎮守として崇敬を受けてきましたが、昭和二十年(1945年)五月、戦火を被り社殿並びに建造物は全て焼失してしまいました。その後しばらくは荒れ地と化したものの、氏子の皆様の復興への熱意と努力により昭和三十年(1955年)九月に本殿、昭和三十三年(1958年)九月に神楽殿及び社務所が再築され今日に至っています。一年のうち最も重要な祭祀である本郷氷川神社例大祭は毎年九月の第一日曜日に斎行されています。