リストの【ラ・カンパネラ】を弾いた佐賀の海苔漁師、徳永さんをモデルにした映画【ら・かんぱねら】を観てきました。結論から言えば、とても良い映画でした。ドキュメンタリーではないけれど、主人公が様々な困難を乗り越えて、家族に支えられながら夢を叶えるストーリーは実際の物語が下敷きになっています。この日は上映後に鈴木一美監督のお話を聴くことができました。映画ができあがるまでの様々なお話は大変興味深いものがありました。特に印象に残ったのは、海苔師さんのお仕事の過酷さと、主演の伊原剛志さんが、ピアノを自身で演奏をされた事に関しての裏話でした。伊原さんは、撮影が始まるまでの半年間毎日5、6時間、ピアノを練習し撮影中には弾きすぎて指がつった場面もそのまま、映画の一場面となって描かれているそうです。プロのピアニストが5分くらいで弾くというこの曲を、モデルとなった徳永さんは7分程度、伊原さんは11分かけて弾いておられて、監督によるとこれはもはや原曲とは別の、【妻へ捧げる愛のスロー・バラード】になっているとのことで、本当にそうだなと思いました。心にしみる素敵なこの映画は、沢山の企業の他、一般の人達の寄付で出来たそうです。熊本では【電気館】で上映中です。今後、全国でも上映されるそうです。お時間ありましたら、是非‼️・かんぱねら