【京都・石峰寺】・こちらのお寺は、寛政年間に画家伊藤若冲が当時に草庵を結び、禅境を好み仏世の霊境を化度利益する事を願い、七代蜜山和尚の協賛を得て安永の半ばより天明の初年まで前後10年余をかけて裏山に五百羅漢が造られました。🗓️・当時、五百羅漢像は千体以上あったそうですが、今は四百体程となっています。・若冲の五百羅漢は、磊落(らいらく)な筆法にて下絵を描き石上に彫らせたもので釈迦誕生より涅槃に至るまでを中心に釈迦の一代記を描いたもので、長年の風雨を得て丸み、苔寂び、その風化を伴い、その凛とした表情や姿態に一段と趣が感じられます。・「伊藤若冲の命日」である9月10日に合わせて掛け軸の特別公開もあり、『若冲忌』午前10時受付、午前10時30分より本堂回向され、墓前回向では墓前に絵のモチーフになった野菜が供えられます。・また、羅漢山の西には、若冲の墓と書画に秀でた儒学者貫名海屋(ぬきなかいおく)の筆塚がありますので、是氏歴訪して欲しい所です。・更に、こちらには「茶碗子の井戸」が有り、歴代の書物の中で、昔宇治橋より宇治川の水を汲ませ茶の湯に用いていた都の茶人が居られ、ある時、使用人が水を汲んだ帰り道、この近くで水をこぼしてしまい、この湧水を持ち帰ったところ、何故か主人にバレてしまい、問い詰められた使用人は恐る恐る一部始終を話したところ、主人に叱られるどころか、逆に宇治川の水より美味と褒められ、以降宇治まで遠出せず、ここで水を汲むようになったといわれています。
・後の天下人であった「豊臣秀吉」も茶椀子の水をお茶に愛用していたと伝えられております。🤗[寺院情報&アクセス]☀︎住所:〒612-0883京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26☀︎電話:075-641-0792☀︎拝観料:大人300円、小人200円☀︎拝観時間:夏期(3~9月)9:00~17:00/冬期(10~2月)9:00~16:00☀︎京阪電車「龍谷大前深草」駅下車、徒歩5分🚶♀️☀︎JR奈良線「稲荷」駅下車、徒歩8分🚶