川崎市岡本太郎美術館
たまプラーザ/その他
【明日の神話について】1968年作品。現在、渋谷の東急グループ《マークシティ》内に巨匠、岡本太郎作の『明日の神話』の壁画が(左側が欠損)で展示されています。画像はその元となる原画公開時(2017年頃)に鑑賞したものです。原画は完全版です。お見逃しなく!原爆をモチーフにしているが、この絵はいわゆる「原爆図」のように、こんな酷い目にあったんですよ、可哀想でしょ、と言っているのではない。この絵は原爆に正面から挑んでスックと立っている。悲惨な、情けない、被害者意識の絵ではない。《原爆という図々しい巨大な力が炸裂した。それは残酷であり、破壊する巨悪な力だ。しかし、その瞬間に、其れと同じだけの激しさ、エネルギーで、人間の誇りもまた炸裂するのだ。その瞬間に『明日の神話』が生まれるのだ》原爆に焼かれて燃え上がる骸骨の、何という美しさ。誇り高い、気高さ。負けない。そうでなければ、人類の未来はない。この絵、全体が哄笑(こうしょう)している。むくむくと湧きあがるキノコ雲。次々と増殖して、死の灰を撒き散らす。だがその先の方は子どものキノコ雲で、無邪気な顔をして、ペロリと舌を出している。右の下の方には死の灰を浴びた第五福竜丸もいるが、マグロを引っ張って、これもベロを出して笑っている。強烈な、悲劇的なモチーフ。だが、それを吹きとばす誇らしいエネルギー、哄笑。決して陰気ではない作品である。だから『明日の神話』なのだ!
神奈川県川崎市岡本太郎美術館!色々なアートがありましたが、ヘリコプターアートは初めて見たので、インパクトがありました。ヘリコプター×アート既存と既存を掛け合わせると、新規が誕生する!面白いですね。