1945年(昭和20)の空襲により、名古屋城は本丸御殿をはじめとする多くの貴重な建物を失いました。しかし、幸運にも先人たちが記録してきた第一級の史料が残され、他ではなし得ない忠実な復元の礎となりました。たとえば、戦時中に取り外され、大切に保管されてきた襖絵(ふすまえ)・天井板絵など1049面もの障壁画。そのうち1047面が重要文化財に指定されています。また、昭和初期の調査・計測によって残された309枚の実測図、戦前に撮影された約700枚の写真、約2000個の礎石などが、ありし日の本丸御殿をいきいきと伝えてくれます。歴史的文化遺産である城郭の史料がこれほど多く残されている例は、全国的にもほとんどなく、本丸御殿では各分野の専門家の協力を得て、これらの史料をもとにした実証的な復元を実現。400年前の華麗な佇まいを蘇らせています。素晴らしいの一言に尽きます😃